劉慈欣著の「三体」は中国の人気SF小説。全三部作の第一部であり、第二部は「三体U:黒暗森林」、第三部は「三体V:死神永生」です。「三体」と「三体U:黒暗森林」は早川書房から出版されています。
物語は、地球人と「三体星人」との攻防を描いていて、小説のタイトルでもある「三体」という概念(?)をメインに据えたところが人気の理由のひとつだとおもいました。
同じ質量の3つの太陽によって、三体星人が住んでいる惑星の軌道は予測不能で、彼らは過酷な環境で生き延びてきています。絶滅の恐怖から、エイリアンとの交信を試みてきた地球との接触をきっかけに、地球への移住を考えるようになります。
三体星人の移住計画、彼らに賛同する地球人組織、そして、彼らに対抗する主人公たち、といった設定はまさに王道のSFといえます。登場人物やアイテムが漢字のためか、ただでさえ難しい理論がますますややこしくなり、読むスピードは減速気味ですが、それでも面白い作品。かなりのヘビー級ですが、おススメです。
posted by 気ままなブラック at 21:20|
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